【ミニ四駆・初心者向け改造】スロープ(ジャンプ)でのコースアウト(CO)対策を教えます!【答え:ブレーキを貼ってみしましょう!】

ミニ四駆ブレーセッティングコースを走らせてみると、どこかでコースアウト(以下CO)してしまって3周完走できない場合があります。レイアウトによりますが恐らくは「ジャンプした後COしてしまう」もしくは「レーンチェンジ(以下LC)でCOしてしまう」の2つかと思います。「どうしたらCOしないでクリア(攻略)できるのか?」今回は「ジャンプした後COしてしまう」対策のブレーキセッティングについてお話します。

ジャンプしたあとにCOしてしまう対策【答え:ブレーキを貼って減速させる】

ミニ四駆ブレーキのしくみ

【引用】タミヤ ミニ四駆特別企画 ブレーキスポンジセット (1mm レッド) | タミヤ

スロープセクション(ジャンプ台)や上りの後に飛びすぎてCOしていませんか?一番簡単な対策は「ブレーキをかけて飛距離を落とす」ことです。

ブレーキの基礎知識

ミニ四駆ブレーキスポンジの比較

【引用】タミヤ ミニ四駆特別企画 ブレーキスポンジセット (1mm レッド) | タミヤ

ミニ四駆のブレーキは、画像のような「スポンジ」をシャーシ下面に貼り付けてコース路面との「摩擦力」でブレーキをかけます。スポンジの色によってブレーキの効き具合が違います。

【弱い】グリーン・ブルー

【中間】ブラック

【強い】レッド?(自分はピンクだと思うのですが・・・)

【最強】グレー

鏡面を指で触ると違いがはっきりとわかりまと思います。弱い物は「ザラザラ」で強い物は「ベタベタ」なので、これがそのまま路面との摩擦力=ブレーキの効き具合になります。

はじめに「ブルー」(弱い)「レッド」(強い)の2種類のブレーキセットを購入することをおすすめします。

ミニ四駆グレードアップパーツ GP.512 ブレーキスポンジセット マイルド 1/2/3mm ブルー
by カエレバ
ミニ四駆グレードアップパーツ GP.492 ブレーキスポンジセット 1/2/3mm レッド
by カエレバ

ブレーキを貼ってみよう!

「ブルー」(弱い)と「レッド」(強い)の2種類を使って説明します。(画像はグリーンですがw)ブレーキのセッティングの基本は、ノーブレ(何も貼っていない状態)から徐々に弱いブレーキから強いブレーキへとブレーキの強さを上げていきます。

  1. フロント:なし+リア:ブルー(弱い)

  2. フロント:なし+リア:レッド(強い)

  3. フロント:ブルー(弱い)+リア:ブルー(弱い)

  4. フロント:ブルー(弱い)+リア:レッド(強い)

  5. フロント:レッド(強い)+リア:ブルー(弱い)

  6. フロント:レッド(強い)+リア:レッド(強い)

これでも、ブレーキが足りずCOしてしまう場合は、さらに効きの強い「グレー」(最強)を試してみましょう。

ミニ四駆パーツ グレードアップパーツシリーズ No.441 GP.441 ブレーキスポンジセット タミヤ
by カエレバ

ブレーキの厚さによる違いは?厚いほど効きが良くなります

ブレーキは、2mmが標準の厚さでブルーとレッドだけ薄い1mmと厚い3mmが選べます。2mmを基準にして、最低地上高1mmが取れない時は1mmを使い、ブレーキの高さが高すぎる時は3mmを使ういう感じです。同じ色でも薄い物よりも厚い物の方が変形する分ブレーキの効きが良くなります。

ブレーキが剥がれる・再利用できない対策【両面テープを貼りましょう!】

ブレーキには、最初から両面テープが付いていますが、さらにその上に再接着可能タイプの両面テープを貼りましょう!こうすることで接着力が上がりブレーキが剥がれる対策と同時にブレーキの再利用が可能になります。

剥がしたブレーキはアクリル板(タミヤ透明プラバン0.4mm)に貼り付けておけば、また使えます。アクリル板は、使っている工具箱にちょうど収まるサイズにカットして使用しています。

両面テープのおすすめは15mm幅です。10mm幅でもイイのですが、私の場合、フロントブレーキを15mm幅で使用している為です。タイヤとホイールの接着にも使えます。余った分は、ハサミやカッターでカットすればいいので「大は小を兼ねる」です。

再接着可能タイプの両面テープを使いましょう!
アクリル板に貼り付けておけば再利用可能でセッティング変更も容易に!

 

タミヤ 透明プラバン 厚 b4サイズ
by カエレバ

 

再はく離一般用両面テープ No.5000NS 15×20
by カエレバ

 

ブレーキが効いているか?コースのスロープにこすり付けて確認しましょう!

これ意外とやっている人が少ないです。ちゃんと狙い通りにブレーキが効いているのか?コースのスロープ部分にマシンをこすり付けて確認しましょう!走らせている人がいないタイミングを見計らってコースに入って、スロープ手前の平面からスロープに入る部分にマシンを置いてリアから指で前にゆっくりと押してみてください。どのくらいブレーキが効いているかがわかります。マシンが引っかかって進まないような感じならブレーキが効いています。スルッと進むようでしたらブレーキが当たっていません。

【引用】タミヤ ミニ四駆特別企画 ブレーキスポンジセット (1mm レッド) | タミヤ

ブレーキの高さを下げて当たるように調整します。1mmブレーキを挟んでみたりポリカの端材を挟んだり、最近はAOパーツで販売されているミニ四駆ベーシックボックス クリヤーカバー (厚さ0.3mm)を使ったり両面テープを重ねたりして微調整しましょう。

タミヤ ミニ四駆AOパーツ AO-1047 ミニ四駆ベーシックボックス クリヤーカバー 10322
by カエレバ

 

私の場合は、最初はスロープセクションとストレート・バンクセクションの本物のコースを切り出したものを使っていました。持ち運びできないのが難点でしたが、最近ではスロープとバンクの形状を模した3Dプリンター製のコンパクトで持ち運びが容易な物(ブレーキチェッカー・バンクチェッカー)がメルカリなどで販売されています。私もメルカリで購入して、現地でのブレーキセッティングに使っています。ブレーキのバンクスルーセッティングについては、MAシャーシスターターパックの状態では、できないので、その対策を次にお話します。

 

ミニ四駆コース ジャパンカップ ジュニア サーキット スロープセレクション レッド タミヤ
by カエレバ
ミニ四駆コース ジャパンカップJr.サーキット バンクアプローチ20 レッド タミヤ
by カエレバ
ブレーキが効いているのか?コースにこすりつけて、確認しましょう!

 

これでもダメなら、最終手段の腹ブレーキ!!ミニ四駆腹ブレーキ

フロント、リアともに「グレー」にして、「これ以上ブレーキ足せない!」となった時に、とっておきの最終手段をお教えしましょう!それは「腹ブレーキ」です。読んだ字の如く腹(シャーシ下面)にブレーキを貼ってしまうというものです。スロープの上端でシャーシ下面が接触することを利用してブレーキをかけます。上り0枚着とかスロープ後1枚着などの鬼畜コースで使えます。(画像はイメージです。厚さ2mmだと最低地上高がレギュレーションの1mm以下になってしまうので実際に使用できるのは厚さ1mmのブルーかレッドを貼り付けてみてください)

ブレーキを最強にしてもダメな場合、モーターを遅い物に変えて速度を落とします

ブレーキを最強にしてもCOしてしまう場合、ミニ四駆のもっとも基本的な考えである「モーターで速度を調整する」を行います。ハイパー⇒トルク、トルク⇒ノマモのように遅いモーターに変えましょう。ついでにギヤを上げます。3.7:1⇒3.5:1に変えます。これで速度低下の幅が狭くなるので、「モーターを下げたら、ギヤは上げる」ことも覚えておきましょう。

ミニ四駆グレードアップパーツ GP.487 トルクチューン2モーターPRO
by カエレバ
タミヤ TAMIYA ミニ四駆グレードアップパーツ No.375 ハイパーダッシュモーターPRO
by カエレバ

 

ミニ四駆グレードアップパーツ GP.349 ミニ四駆PRO MSシャーシ用 超速ギヤセット
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「モーターを下げたら、ギヤは上げる」

 

MAシャーシスターターパックでバンクスルーセッティングをやってみる

MAシャーシスターターパックのブレーキ

先にもお話したように、MAシャーシスターターパックの前にアンダーガード後ろにプラのARブレーキプレートの状態では、ブレーキのバンクスルーセッティングは出来ません。

バンクスルーセッティングができるように改造します。

そもそも「なぜバンクスルーセッティングが必要なのか?」説明していませんでした。

ブレーキセッティングについて何も知らない状態だと、スロープもブレーキ、減速する必要のないバンクもブレーキがかかってしまい、バンクを登らない、またはバンクでめっちゃ減速した状態になってしまいます。

なのでスロープだけブレーキをかけて、バンクは減速させないで一気に駆け上がるようにしたいわけです。つまりブレーキをバンクの時はスルーしたい!このようなセッティングをバンクスルーといいます。

同じように見えるバンクとスロープでは実は角度が異なり、バンクは画像奥の赤いもので良く見ると曲線であることがわかります。一方スロープは、画像手前の青いもので直線的に角度がついているのがわかると思います。スロープの直線的な部分にブレーキを当てて、スロープだけブレーキをかけて、バンクはブレーキをかけないということが可能なのです。

ブレーキがバンクに当たらないギリギリのセッティングをすればバンクスルーをすることができます。

FRPリヤブレーキプレートセット

元々付いていたフロントアンダーガードとリヤブレーキプレートをはずして、ブレーキを貼る面積を大きくできるFRPリヤブレーキステーセットを前後につけます。

ミニ四駆グレードアップパーツ GP.518 FRPリヤブレーキステーセット
by カエレバ

元々ついていたリヤブレーキプレートは幅が長いのでリヤローラーの引っかかり防止の役割もしていましたが、幅の短いFRPリヤブレーキプレートに変えたので、新たに引っかかり防止ステーをリヤローラーの前に取り付けました。

おなじみのスーパーXシャーシ・FRPマルチ強化プレートをリヤブレーキプレートと共締めしてます。この引っ掛かり防止を初心者の方はやっていない方が多いです。ジャンプ後にコース壁にローラーが引っかかって動けなくなるヤツです。経験したことありますよね?私も初心者頃経験して、速い人に教えていただきました。

リヤローラーの引っかかり防止ステーを忘れずにつけよう!

 

ミニ四駆グレードアップパーツ GP.242 スーパーXシャーシ FRPマルチ強化プレート
by カエレバ

 

MAシャーシバンクスルーセッティング

フロントは、MAシャーシの特徴?である「勝手に斜めブレーキ」になります。これでガチマシンとかでも取り入れられている「斜めブレーキ」と同じで、スロープに対して面で当たるようになるので、より強力なフロントブレーキがかけられます。

リヤは、ブレーキがより高い位置になり、さらに広いプレートのおかげで前後方向に貼り付け位置を調整することができるので、バンクスルーセッティングが容易になります。

リヤブレーキプレートを付けたついでにリヤマスダンパーをシャーシ上側からプレート側に移動します。ブレーキ取付面にビス頭が出ないように皿ビスを使用します。その際にプレートに皿ビス加工を施します。

皿ビス穴加工ビット用アジャスター

bySIG.WORKS ONLINE SHOP / 皿ビス穴加工ビット用アジャスター

私の場合は、プロクソンのリューターにタミヤの皿ビス穴加工ビットとSIG WORKSさん皿ビス穴加工用アジャスターを取り付けて加工しています。アジャスターのおかげで「加工穴の削りすぎが防止」でき毎回同じ深さで加工できるのでおすすめです。

 

クラフトツール No.130 2mm皿ビス穴加工ビット 電動リューター用
by カエレバ

 

ミニ四駆グレードアップパーツ GP.510 ステンレス皿ビスセット 10・12・20・25・30mm
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ミニ四駆グレードアップパーツ GP.527 ステンレス皿ビスセット 6・8・15mm
by カエレバ
プロクソン ハンディーマルチルーター No.28473(1台)
by カエレバ

MAシャーシリヤブレーキ

リヤのバンクスルーセッティング

通常一番後ろ側に貼り付けますが、それだとバンクにブレーキが当たってしまうので前側にズラして貼るのがポイントです。

通常ネジなのでこれ以上前にズラすとネジ頭にブレーキが被ってしまうので、ここも皿ビスに変更して、もっと前にもブレーキがズラせるようにします。

手前側のブレーキプレート取り付けビス2本を皿ビスに変えました。

これで前にある引っ掛かり防止プレートの手前までブレーキを貼ることができるようになりました。

これがバンクスルーできるリヤブレーキの貼り位置です。

皿ビスにしたところにブレーキが半分かかるくらいの位置です。

1mmでも後ろに貼るとバンクに擦ります。それくらい貼る位置はシビアです。

「目見当や勘」では、なかなか難しいです。

何回も貼ってはバンクチェッカーに擦って確認してダメならまた位置を変えて貼り直しを繰り返します。チェッカーの良いところは、ブレーキの当たり具合が横から目視できる点です。これくらい厚みを足せば当たるというのが簡単に調整できます。

バンクチェッカーをお持ちではない方は、スロープと同じでコースに入ってバンク部分でマシンを擦って(押して)見てください。バンクの上から下に手を離してマシンが自走すればOKです。少しでもブレーキが擦れていればブレーキが引きずってマシンが途中で止まります。コースでは、横から状態が確認できないので、「勘」でやってOKになるまで繰り返さないといけません。

バンクチェッカーとスロープチェッカーのセット購入がオススメ!

 

チェッカーがなければ実際のコースにこすりつけて確認しましょう!

 

フロントもバンクスルーセッティング

フロントブレーキは、ブレーキを貼れる面積が増えたので、ブレーキの幅が広いものを使います。

私の場合、幅15mmで切り出し、ライターで熱して蝶番(ちょうつがい)で潰して斜めに成形する通称「あぶりブレーキ(熱圧縮ブレーキ)」を使っています。さらに網目を付けてブレーキの効きを高める加工をしています。(B-MAXでは、使用禁止のヤツです)

 

前端より2mm程度後ろに下げた位置に貼ります。ブレーキの前端1mm程度(ホントごくわずか)にタミテを貼って「ブレーキのめくれ上がり防止」と前から着地した時の「前転防止」で私は必ず貼っています。

タミテの「ブレーキへの被せ具合」でブレーキの効き具合の調整をします。

たとえば、テープをさらに1mm被せる(トータル2mm)とブレーキの当たり面が減るのでブレーキが弱まります。

ここは、1mmの違いでもブレーキの効き具合が大きく変わるので、非常にシビアなところです。1mmずつズラして走ってその違いをぜひ体感してください。

タミテの被せ量は非常にシビアなのでいろいろ試してみよう!