ミニ四駆を初めて早5年ほどになりました。
走行させていると「速っ!!」とか「速すぎて目が付いていかない」
なんて声が聞かれ、興味を持った方から声をかけられたりします。
「どれを買うのがいいですか?」つまりタイトルのように
「初めて買うのは、どのキットがいいですか?」という質問です。
その答えは、「好きなのを買うのが一番ですが、オススメは「スターターパック」を買う事ですね」とお話します。
ARシャーシ(片軸モーター車)
1/32 ミニ四駆REVシリーズ No.6 ミニ四駆スターターパック ARスピードタイプ エアロ アバンテ タミヤ | ||||
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MAシャーシ(両軸モーター車)
タミヤ TAMIYA ミニ4駆スターターパックMAパワー ブラストアロー | ||||
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「FM-Aシャーシ」(片軸モーター車)
ミニ四駆REVシリーズ ミニ四駆スターターパックFM-Aバランスタイプ ラウディーブル タミヤ | ||||
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おすすめは、「MAシャーシのスタータパック」です。
タミヤ TAMIYA ミニ4駆スターターパックMAパワー ブラストアロー | ||||
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このキットを勧める理由は?
①両軸モーター搭載車で(他の2種類は片軸モーター搭載車)片軸に比べて駆動のトラブルが少ないため初心者でも安心
②マスダンパー・FRPプレートなどグレードUPパーツ付属
③スーパーハードタイヤ(プリントなし)付属
④小型の+ドライバー付属
⑤別々に揃えるよりも安い
といった所でしょうか。
MAシャーシをおすすめする一番の理由は、①で書いたように片軸シャーシに比べ両軸シャーシは、駆動系のトラブルが圧倒的に少ないことです。最初は、特にお子さんは何回も走らせたいとなるわけですが、駆動系が弱い片軸シャーシの場合、すぐに「ギヤ抜け」などのトラブルが発生して、走らせても「遅くなった?」とか最悪は駆動がすべって「異音が出て走らない」というシーンを良く見かけます。
片軸シャーシは「速い」ですが、ギヤが両軸シャーシに比べ弱いので、こまめに交換するなどのメンテナンスが必要になります。初めてすぐにギヤが抜けて「ギギギギギぃ」と音が出て「ダメだこりゃ」とそこで辞めてしまう人も多いです。
いやにならず続けて欲しいと思うので、最初は両軸モーターのシャーシから初めて欲しいとおすすめするわけです。
コジマさんのミニ四駆売り場の商品棚には、「初心者におすすめMAシャーシ」とか「中級者におすすめARシャーシ」と親切に書かれており、それをそのまま信じてもらってOKです。まずは、両軸シャーシのMAシャーシ(MSシャーシでもいいですが)でいろいろ経験を積んで速くすることができたら、次のステップとして片軸シャーシのマシンに手を出すというのがおすすめです。
私の場合を話すと最初MAシャーシのシューティングプラウドスターの「お店で組み立て済み+乾電池付属」というお手軽仕様の物を購入してコースを走らせてお店の人に「速くしたいんですけど?」と話しふMAシャーシのファーストトライパーツセットを勧められて購入してそれからローラー・モーター・充電池と一気に購入して・・・2ヶ月後にはMAは辞めてMSフレキのガチマシンがメインマシンになってましたけどねw
とりあえず最初の1台であるMAシャーシのスターターパックをベースに改造・セッティングをしてどこまで速くできるかやってみましょう。
ミニ四駆MAシャーシスターターパック パワータイプ らしき物を作ってみました
オススメと言っておきながら自分で持っていないのは、アレだし、かといってわざわざスターターパックを買うのもアレなので、腐るほどある手持ちの部品を使ってスターターパックらしきものを作ってみます。
シャーシは、いろいろ説明するのに見やすいかと思い白シャーシにしました。強化でも何でもない普通のABSで1番金型です。
Aパーツはそこら辺に転がっていたオレンジにしました。
ホイールも合わせてオレンジ(もしかしたらレッド?)のフィンタイプに、タイヤはギャンボーに付属していたレタリングなしのスーパーハードです。
フロントアンダーガードとリアブレーキプレートもなぜか買ってあったブラックがあったのでそれを使用。
MAシャーシ ファーストトライ パーツセットも転がっていたのでそれを使用。
ミニ四駆グレードアップパーツ GP.476 MAシャーシ ファーストトライパーツセット | ||||
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トルクチューンPROモーターも慣らし済みのストックから使用。緑色の3.5:1の超速ギヤだと思ったらスターターパックは黄色の3.7:1のチョイ速のEXギヤが付属されているんですね。これってスゴイポイントですね。3.5:1の超速と4:1の青ギヤは、キットに付属しますが、この3.7:1は、キットに付属しないので自分で買わないといけないものなので(買うと¥320するし)
初心者の内は、なかなか買わないパーツだと思います。なのでみんなキット付属の緑色の3.5:1超速ギヤを使っていると思うんです。「超速だから一番速いんでしょ?コレ付けてればOKでしょ?」という考えで。
確かに同じモーターを使ったら無負荷の最高速度は、高くなりますがね。立体コースは、負荷の変動が激しいですからコレが当てはまりません。
ちなみに私の場合、両軸も片軸も3.7:1のギヤを基準のギヤとしていてコースによって3.5:1か4:1を使います。(何気にイイこと言ってますよ)
3.7:1のギヤを基準のギヤとしていてコースによって3.5:1か4:1を使いましょう!
グレードアップパーツシリーズ No.487 GP.487 トルクチューン2モーターPRO タミヤ | ||||
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GP.429 ミニ四駆PRO MSシャーシ用ハイスピードEXギヤセット 3.7:1 タミヤ | ||||
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話がそれましたが、小一時間ほどで組み上がりました。私も始めた頃は、こんな感じのでやってましたよ。なんか懐かしいです。
改めてみると、ホント良くできてます。さすがタミヤ純正チューン!チューンモーターの中で一番速いトルク使ってるし、スーパーハードタイヤで跳ねとジャンプの飛距離を抑えてコーナーでは滑らせて速く抜けられるし、ワイドステーでローラー幅いっぱいまで広げているから安定性も上がっているし。
ただ気になる点も何点かあります。
- サイドマスダンパーが無い
- リアマスバンパーの取り付け位置高くね?
- ブレーキ貼るのムリじゃね?
この辺りは、次のステップで改善すべきポイントですね。
ボディは、そこら辺に転がっていたYARISを載せてみました。
ミニ四駆PRO トヨタ ガズーレーシングWRT/ヤリス WRC MAシャーシ ミニ四駆 タミヤ | ||||
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3.7:1+トルクチューンなのでそこそこの速さで完走できる絶妙なバランスで成り立っているわけですが、やっぱり「もっと速くしたい!」という欲は、でてくるわけで、モーターをハイパーやマッハに上げるとたちまちバランスを崩して途端にコースアウト(CO) しちゃうでしょうね。
シェイクダウンして来ました!
ついにMAシャーシスターターパックらしきマシンでシェイクダウンしてきました。
バンクスルーセットにしたのに”バンクがありません!”
バンクがないので”ブレーキかけ放題”です。
長い平面区間からの奥の3枚着がきつそう。
ここでブレーキ合わせて手前2つのスロープ2枚着は、成り行きで。
速度が乗る平面区間の中間付近に白レンチェンです。
通常のグレーのLCに比べ滑りやすいのでココもCOポイントですね。
ちょうどスタート地点の所に配置されていて、画像左側をみるとわかるように壁が切れていて、LC入らないとそのまま”店内暴走”になりますw
私なら奥のカーブ手前のストレートに設置しますが・・・
もしかして、わざと店内暴走させて破損⇒パーツが売れる⇒ウマー\(^o^)/なんて考えているのでしょうか?
充電環境ですが、1個目のモバイルバッテリーは、PORTECのDC12V 出力できるタイプです。DC5V出力が2系統あります。
Hitec X4 advanced miniと冷却ファンで満充電でSTOPするまで通常充電します。
HiTEC AA/AAA CHARGER X4 ADVANCED MINIブラック | ||||
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もう1個のモバイルバッテリーは、サンワサプライのDC12V 出力ができる物を使用。DC12V出力でエナジャイザー(通称黒エナ)を駆動。
X4で満充電にした後、走行直前に2.5Aでの追い充電させます。
立体だからそこまでいらねーだろとは思いますが・・・
ノートパソコン用モバイルバッテリー 外付けバッテリー 大容量17400mAh 62.64Wh 700-BTL033BK | ||||
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エナジャイザー 1時間チャージャー充電器セット CH1HR-2(1セット) | ||||
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タミヤ純正ディスチャージャー改電圧計付き放電器
放電して電圧調整もできますが、絞り放電が無いので狙った電圧に合わせづらいので専ら電圧チェック用に使用。
3.16Vの電圧でシェイクダウン走行してみます。
無事に完走できました。
しかし走行中の”ゴロゴロ音”がすごくて気になります。
タイヤ無加工、シャフトノーマル、軸受POMだからでしょうね。
3.7:1ギヤ+トルクチューンにしては、思っていたより速かったです。
3.16Vのパンパン電池っていうのもありますけどね。
今回のブレーキセッティング
今回は、家でバンクスルセッティングした状態そのままで走行させました。
動画を見てると、ブレーキ効きすぎで最初のスロープで3枚着の内1枚目と2枚目間くらいに落ちていたので、あと1枚分くらい飛ばせるのでリヤのグレーは、タミテ隠しで無効にしてフロントのピンクのみくらいがちょうどよかったかもしれません。
バッテリーホルダー忘れましたw
そうそう、バッテリホルダー(押さえ)を家に忘れて付けてませんw
でも走行中電池がハズレなかったですね。
自分のMAシャーシもMSフレキも”バッテリホルダーレス”で行けるように
全車加工しているので、つい忘れてしまいました。
いちいち付けるのがめんどうなのと、以前レースでホルダー付け忘れて途中で電池外れてSTOPという経験をしてから、ホルダー付け忘れるミスを無くす意味でホルダー無しで電池を固定するようになりました。ちなみにこのホルダー無しで一回も走行中に電池が外れるというトラブルは、起きていません。
タミヤ TAMIYA ミニ4駆スターターパックMAパワー ブラストアロー | ||||
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シェイクダウン走行して気になったこと
1.電池が取りづらい
久々にMAシャーシさわって、忘れてました。
普段MAシャーシで作る時は、初めに電池を裏から指で押せるように
裏側に穴を開けるついでに”電池落とし”しちゃうんです。
MAシャーシってMSシャーシと違って裏に穴が空いてないんですよね・・・
左側の+は、まだ引っかかりがあって取れるけど
右側のーは、真っ平らで引っかかる所が無くて爪でカリカリしても
なかなか抜けなくて・・・
爪が剥がれるんじゃないかというくらいやって、ようやく取れました。
早速、シャーシ裏に穴を開けるついでの電池落としはやらないとダメですね。
2.走行中の”ゴロゴロ音”がうるさすぎ
普段からペラタイヤ(真円加工したタイヤ+ホイール)しか使っていないので、無加工のタイヤ(ホイール)がこれほどうるさいとは、改めてびっくりしました。
そりゃそうですよね、いくらきれいにランナーから切り取っても、そのときのバリ(へこみ)とか、真ん中の合わせ目(パーティングライン)があるし、ホイール自体の歪みとタイヤの歪みでただ組んだだけじゃ、真円であるはずないですよ。
さらにノーマルの60mmシャフトも確認してないですが、ほぼ100%曲がってますしね。
これでは、ブレブレのタイヤで走るわけですから、ゴロゴロと異音がしてもおかしくないです。
最近流行りの”B−MAX”では、タイヤの加工は以前から禁止されていましたが、面だしも禁止になったらしいですね。
初心者と上級者の差をできるだけ少なくする意味で、タイヤ加工禁止となっているわけです。逆に言えば、タイヤ加工をするとそれだけ速さが変わるということなんですよ。
上級者は、タイヤを削って真円を出し径も揃えて、シャフトも真っ直ぐな物を選別して使用する。とにかくブレを無くすことに力を入れているということを覚えておいてください。
3.LCギリギリでクリア
3.7:1ギヤ+トルクチューンくらいのスピードなら、プラローラーでもLC余裕でしょ!と思っていましたが・・・
LCクリアもして無事完走したわけですが、家で動画を見ていたら、LCで左前が乗り上げて復帰しているのが、わかりました。結構ギリだったんですよ。
これモーターをハイパーに上げたら確実にLC入らないです。
対策としては、フロントをプラローラーから喰うアルミローラーに交換してみてどうか?ですね。
次回は、この辺りの改善と、モーター上げてハイパーで完走できるようにしたいと思ってます。